映画「鬼滅の刃」感想。
話題の、鬼滅の刃の映画を見に行ってきました。
家族が2手に分かれました。
「鬼滅の刃が見たい!」と言った、長女せとかと長男桃ちゃんは、私と一緒に鬼滅の刃。
「スタンドバイミードラえもんが見たい!」と言った次女ユズとパパは、ドラえもん。
私は、鬼滅の刃、アニメも漫画もまったく見たことなかったので、せとかと桃ちゃんに映画までのあらすじを教えてもらい、まとめサイトを参考にして、映画に至るまでの話の流れを抑えてから行きました。ありがたいぞまとめサイト。
ネタバレしない程度の感想としては、「泣ける映画」と有名ですが、ご多分に漏れず私も泣きました。泣き所は映画前半でした。
「鬼滅の刃」、未読未視聴でしたけど、さすがに、「鬼に家族を殺された炭治郎少年が、妹の禰豆子と鬼を倒す旅に出る」っていう設定は知ってたんです。
その炭治郎が見る夢の中に出てくる、亡くなったはずの幼い弟妹。
優しい母。
鬼になっていない禰豆子。
いつまでもその中に留まっていたい優しい夢と決別し、泣きながら歩きだす炭治郎。
ここはすごく泣けました。
後半の煉獄さんと(←彼もとても立派な青年ですね)、アカザとの死闘も良かったですが、私にとってのこの映画の肝は前半のこの夢のくだりですね。すごく考えさせられました。
「あれ、似たような話どっかで観たぞ」と、映画を観終わった後で気付いたんです。
それは何かというと、映画プリキュア。これですね⇣
http://www.toei-anim.co.jp/movie/2014_precure_allstars/sp/about/story.html
この映画の中で、私がすごく感銘を受けたシーンがあったのです。
今回の映画と似たシーンで、プリキュアの敵によって、プリキュア達は夢の中に閉じ込められてしまいます。
敵は思います:
「プリキュア達は、自身が最も望むことが実現した夢の中にいる。もう、この甘い夢から出てこようとは思うまい」と。
その言葉の通り、夢の世界の中で、プリキュア達はみな、自分たちが望んだものになっています。内閣総理大臣、漫画家、絵本作家、学校の先生・・・。
でも、プリキュア達は出てこようとするのです。甘い夢から。自力で。
夢の世界の中で、キュアドリームは念願の学校の先生になり、生徒たちに教えています。
生徒たちに慕われながらも、彼女は言うのです。「いいえ、これは夢ですね」
「だって私は、先生になれるだけの努力はしていません」
夢は、自分で頑張って叶えないと意味がありません」そういって、夢から出てくるのです。少女たちの健気な決意に胸が熱くなります。
そういう、「逃げない、堕さない、まっすぐな心」にとても心惹かれます。
鬼滅の刃においても、炭治郎や煉獄さんのまっすぐな心や、明るい光が、今のこの苦しい日本を照らしていると思うのです。それが物語の持つ力です。ありがたいことです。
と同時に、鬼滅の刃だけでなく、素晴らしい物語が世界にあまたあります。子どもたちにはぜひ、折れない心、豊かな心を作るため、そういった物語にたくさん触れていって欲しいなと思います。
他にどんな物語があるか、ですって?私が好きなのは、「うしおととら」ですかね。主人公の潮少年がとにかくイカすのですよ。藤田和日郎先生の描く主人公は、男臭くて良いですね!