公立中高一貫落ちたところから始まるブログ。

ムスメ1が公立中高一貫落ちました。高校受験はがんばってほしいです。下に二人も控えてます。受験話+海のある町に住む家族の日常を綴りたいと思います。

夏当初。塾面談③ 併願校について。

 塾との面談シリーズ③は、併願校についてです。
 公立中高一貫校が第一志望であるとは言え、私たち親は、本人にすごく合っていて、行きたい私立中高一貫校があれば、そちらに進学するのもアリだと考えています。
なので、併願校についても面談で聞いてみました。

1.本人に合った併願校は?
 
まず、「県内にある私立中高一貫校で、本人に合う学校はどこですか?」と聞いてみました。答えは、
・フェリスのイメージではない。
フェリスは、活発で聡明で、学習面でも生活面でも自主的に物事を決められるお嬢さんが行くところ。ユズさんは委縮してしまうかも(←結構前のことなので細部覚えていないが、だいたいこんな感じのことをオブラートに包んで言ってくれた気がする)。
・どちらかと言うと、優しい雰囲気のお嬢さんが集まり、ついてこれない子を切り捨てない学校がいい。清泉女学院横浜雙葉。フェリスの自主自立ではなく、仲間で共に成長しようという雰囲気がある(←だいたいこんな感じだったような気がする)。
・共学校なら山手学院や公文国際中学。
このように伺いました。

フェリスはどのみち偏差値的に雲の上なので、「学力的に無理」をオブラートに包んで言ってくれたと思うのですが、本人に向く学校イメージに関しては、私と先生の意見は大体一致しています。おっとり夢見る不思議ちゃんユズに、才気煥発なお嬢さん達の学校は合わないと思うの。

また、「女子校と共学校、どっち向きだと思いますか?」という質問には、「男子と伍して自己主張ができるタイプには見えない。女子校でゆっくり成長するタイプだと思う」とのこと。これは、山手3校に誘導したい塾の戦略だと思いますが、私もユズはどっちかっていうと女子校キャラな気がする。
なのに第一志望の公立中高一貫は共学だし、本人も「男子いないのは恋愛できなくてイヤ」と言っている。この不整合をどうするべきか?
ただ、本人もまだ、共学と女子校との差異を実感としてわかっていないので、結局、学校見学などを進めていくのが急務だと思いました。

2,私立中高一貫校にいくことの現実(校則・費用)。

 上記で書いたように、横浜雙葉などの女子校は、本人の性格的には向いてると思うし親の私も惹かれているのですが、気になることがあります。それは校則と費用。なので聞いてみました。
「横浜の宗教あり伝統校は、校則が非常に厳しいと聞いています。そのような厳しい校則の中で、女の子として楽しい学校生活を送れるのでしょうか。」

 その答えは、
・確かに、中堅の伝統女子校は校則が厳しい。
・宗教校でもプロテスタント校よりカトリック校はさらに厳しい。
・しかし、それらの校則は、女の子たちがすこやかに成長するために必要なもの。理不尽に過ぎるものはない。
・ご家庭の方針次第だと思う。校則が厳しすぎると感じるのであれば、その学校を選ばない方が良いのでは。
・また、伝統宗教女子校は校則が厳しい傾向にあるので、共学校を選ぶのも手ですね。

うーん、そうしたら、校則という一面をみると、伝統宗教女子校は無理かなあ。私が無理。
なぜなら、私は仕事で高校生と接することが多いですが、「学校の校則なんて無意味。ピアスや洗髪の有無は学力や人間の本質になんら関係ない」とか言う高校生に対しては、「じゃあピアスできる高校に頑張って合格すれば良かっただろうよ」とどうしても思ってしまう。それが特大ブーメランになって自分に帰って来てる。人の子に言えることは、自分の子にも言えることじゃなきゃいけない。厳しい校則イヤなら、上を目指すしかないんだよ。
なので、校則について言えば、厳しい校則を補って余りある魅力を、本人が学校に見つけられないのであれば、その学校に行くのは無理でしょうね。

気になることの2つ目は費用について。こちらもざっくばらんに聞いてみました。

「我が家は普通の勤め人の家庭なので費用面が心配です。横浜雙葉のような、いわゆる『お嬢様学校』だと、お友達とのお付き合いにお金がすごく掛かったり、本人がひけめを感じたりしないでしょうか?」
 
 その答えは、
・正直、そういうのは、ないとは言えないです。ただ、日能研からも、ふつうのご家庭のお子さんがたくさん進学しています。
・親も本人も気持ちを強く持って「うちの家計では、ここまでしかお付き合いできない」と言えることが大事です。そして、それが通用しないような学校ではないです。
・「交際費」ではなく、「学費」面でいうと、今まであがった中で一番高額なのは公文国際学園です。
とのことでした。

偏見かもしれませんが、こういうことを考えているときに、私がいつも思いだすのは、漫画「笑う大天使(ミカエル)」なんです。
われら80年代の漫画読みにとっては伝説的な漫画なんですけど、ざっくりあらすじは、「超お嬢様学校にいろんないきさつで入ってしまったザ・庶民の3人の女の子が、猫をかぶりながら学園生活を送る」というものです。
漫画の中では、ド庶民の3人の女の子たちも、本物のお嬢様たちの育ちが良いゆえの心根の清らかさに感激したりしながら、自分の生きる道を見つけていくのですけれどね。
3人の中の1人の女の子が、「超進学校(←桜陰か?)から東大に入って高級官僚になって、かーちゃん(母子家庭)を楽させてあげるつもりだったのに・・・。なんでこんなお嬢様学校に転校しなきゃならんかったのか」と苦悩するシーンが印象的で。
ムスメに、猫かぶらせた学校生活を送らせたくはねえなあ。

長々書きましたが、私が思ったのは下のようなことです。
宗教伝統女子校は、すごく人を選ぶ気がする。合う合わないは確実にある。
合わなかったら、↓のようになると思う:
篠原かをりさん「挫折続きの君へ」
https://note.com/kaopy/n/n84081600419a

もしあっていたら。うちのユズって、面白い子なんです。ユズ×(女子校×中高一貫×伝統宗教校) の6年間で、どんなものが醸成されるのか。どんな女性になるのか。見てみたい気持ちも捨てきれない。

今後もじっくり考えていきたいと思います。考えるのも楽しいね。