公立中高一貫落ちたところから始まるブログ。

ムスメ1が公立中高一貫落ちました。高校受験はがんばってほしいです。下に二人も控えてます。受験話+海のある町に住む家族の日常を綴りたいと思います。

学校訪問レポ。神奈川の中高一貫共学校編。

前記事の女子校編に続き、本記事では共学校3校をまとめます。

1.公文国際学園

<良かったところ>

① ちょっと他に類を見ないユニークさ。

公文式教育の生みの親、公文公先生が作った学校は世界に3校あって、スイス公文、大阪の公文学園、そしてこの大船の公文国際学園とのことです。そんなレアな学校が通える範囲にあるなんてラッキー、と思いました。

校長先生のお話も面白かったです。話がうまい系ではなく、ぼそぼそ訥々と話していて、たまに天然な面白いことを言うタイプの校長先生でしたが、印象に残っているのは、「寮生活と共学、公文式が本校の教育の根幹。多様性が大事。多様な生徒を『混ぜる』。そして、生徒は多様な他者や自己との対話を通して人格を陶冶する」的なこと。心に残りました。

② 学業。入学時偏差値と比して、この学校の出口実績の良さは異常です。なんでだ?と思っていましたが、まずは学業です。かなりがっつりやらせるみたいですね。あと公文式。生徒さん全員、公文式学習を進める時間があるようです。ユズも公文式をやっていた時期がありますが、相性は悪くなかったので、良いのではないでしょうか。

実は、この学校の説明会に行った際に、軽い気持ちでユズを「英語」の体験授業に入れました。英語とか、ユズは全然習ってないんですが。説明会後に、その体験授業の最後、先生が子どもたちとバイバイする様子を垣間見てびっくり。ネイティブ教員が、"Hope to see you soon, guys!"とか言ってるよ!後で聞いたら、オールイングリッシュで自己紹介とかしたとのこと。こりゃユズ、場違い感半端なかったことでしょう。ごめんよユズ…。しかし、この体験授業ひとつとっても、この学校の学業レベルの高さを物語ってるように思いました。学費もお高いのよー。

③ 校舎。母は、森の中の自然たっぷりの雰囲気が気に入りました。ユズは、近未来的な校舎が気に入ったよう。「実は、学校見学の際に校舎ってけっこうこだわってるんだ。清泉のお伽話みたいな雰囲気も好きだけど公文も好き。未来の学校って感じがする」とはユズの弁。確かに、萩尾もとの名作漫画「11人いる!」に出てくるような、学園都市みたいな雰囲気があるんだよな。

2.山手学院

<良かったところ>

校風。前述の公文国際学園がSF漫画に出てきそうな学園とするならば、山手学院は、学園モノに出てきそうなThe・学園という気がします!勝手な印象だと、「コータローまかりとおる」とか、そういう漫画の舞台になりそうだ。

実はこの学校の説明会も、私は仕事だったので夫とユズで行ってもらったのですが、ユズはとても気に入ったようです。「生徒がわちゃわちゃしてて、楽しそうだった!」とはユズの弁。

私は、ユズが部活見学でもらってきた、山手の文藝創作部の「言の葉」という部誌が素晴らしくて、すっかり山手の文藝創作部のファンになってしまいました!今、長女のせとかも高校受験で色んな高校に学校見学に行ってて、長女も次女も、いろんな学校の文芸部や漫研の部誌をもらってくるのですが、私の中では山手の部誌がピカイチ。生徒自身の手による面白い作品がたくさん掲載されていました。

公文はなんだかんだ、勉強がっつりさせそうですが、山手だったら楽しいスクールライフを送れるんじゃないかな、と思いました。

「山手の食堂メニュー、超イケてる」は旦那の弁。

 

3.南高等学校附属中学校

Last but not least, 横浜市の誇る人気校、南附中です。

<良かったところ>

①学業。実は、南附中は、英語の「5ラウンドシステム」という教育法を初めて提唱し、全国に広めた学校です。「5ラウンドシステム」はかなり変わった教育法で、

教科書のレッスン全てのリスニング→音文字の一致→音読→穴あき音読→リテリング 

と、教科書を1年間で5周するという方式。

私も以前に、仕事でこの学校の英語授業を視察に行ったことがあるのですが、生徒の英語でのプロダクション能力が高いと感じました。ただ英語がうまいだけではなく、自分の意見を積極的に発信できるのが素晴らしい。

このような特徴的な英語教育だけではなく、総合学習EGGや海外研修など、「公立なのにそこまでしてくれるの?」というカリキュラムが魅力。あの訳が分からん「適性検査」を高倍率の中勝ち抜いた優秀な子どもたちが、先進的なカリキュラムで学ぶ。なんだかワクワクする学校です。

②施設。「公立なのに、私立に全然負けてない」はユズの弁。

公立なのに体育館2個。ホール1個。広いグラウンド。プラネタリウム。科学の講義室。すばらしい環境です。

※ もっとも、これに関しては、最近南附中よりもっと「公立なのに私立に負けてない。それどころか勝ってる」学校を見つけてしまいました。また他の記事で書きます。

③校風。南附中は完全型ではなく、高校の併設型であること。

これは、好みが分かれます。てゆうか、はっきり言って「併設型ダメ!はやく完全型にしてくれ!」という人のほうが断然多い気がします。でも私は、併設型が好きです。

完全型にしたい人は、高校からの入学者を入れてしまうと、先取りができずに、学校のレベルが落ちるとの考えなのかと思います。ただ、そこに対して私は物申したい。

南附中ができる前から、「南高校」はありました。地域に根差し、進取の精神に富み、なおかつそこそこのレベルの学校でした。「南高校」への高校からの入学者を止めることは、「南高校」の伝統を止めることです。それで良いのか。

同僚にも南高校の出身者がいます。自立心とウィットに富み、かつ能力のある人です。「お祭り学校」と言われた南高校ここにあり、という気がします。キレイゴトかもしれませんが、私は先進的な「南附中」と、地域に根差したお祭り学校「南高校」、どちらにも魅力を感じています。

 

てなわけで、女子校も共学もたくさん学校を見に行きました。

はたして、受験校・併願校は決まったのか?

ユズ「うーん。どこもよかった。一つには絞れないや」

がっくり・・・。

でも、本当にどこも素敵でした。「どこに合格を頂いても、どこに進学できても嬉しい」と前向きにとらえることにいたします!