公立中高一貫落ちたところから始まるブログ。

ムスメ1が公立中高一貫落ちました。高校受験はがんばってほしいです。下に二人も控えてます。受験話+海のある町に住む家族の日常を綴りたいと思います。

受験までの道② ユズ中学受験 本番期!

前回から続きます。今回は本番。

2月1日AM 第一志望校 山手女子校。

朝。ユズ的にはむっちゃ早起きし、塾の激励ズームに参加し、学校へ向かいました。付き添い私。

ユズのメンタル的には悪くなく、学校に着くまでは、他の受験生を見て「こいつら全員芋けんぴで串刺しにすれば、倍率下がる?」「いや、あの寺の塔のさきっぽに刺しておこう」と、不謹慎極まりない会話で盛り上がりました。
ほんとに程度が低い受験生親子ですみません。しかし、1か月強前の公開模試でのユズの極度の緊張、前日泣き出しメンタル崩壊を見た私としては、本番はなんとか、全力は出させてあげたい、力及ばずとも、と私は必死でした。
そして、ユズが試験会場に向かう時が来ました。私はサムズアップで送り出しました。

3年前、せとかを公立中高一貫に送り出す瞬間は「生まれた時からずーっとこの子は私の庇護の下にあったのに、今これからはたった一人で戦いに赴くのか」と胸を痛くして子どもの後ろ姿を眺めていました。

ユズの時は、そういうことは思わなかった気がします。おそらく、それまでの長い受験生活で、少しずつそういう感情を消費していったのでしょう。とにかく、緊張を和らげて、本来の力を出し切れますように。そういう思いでいっぱいでした。

 

だがしかし。

試験を終えて帰ってきたユズ。

あれ?ニヤニヤしてる。

 

次の会場に試験会場に向かう道みちで。ユズに聞いてみました。「試験どうだった?」

ユズの反応。

ユズ「え?それ聞いちゃう?聞いちゃう?」

え?

なにそのテンション。

 

ユズ曰く。

「いやー、4科目だからさー。何かで失敗しても別の教科で補えるってことを実感したわー。」

あ・・・やっぱり失敗したんだ・・・。

しかし謎の強気で戻ってきて、緊張討ち死にで、解答用紙真っ白なまま時間切れ、みたいなのを一番危惧していた私は拍子抜けしました。

受験期全てを振り返ってみて、ユズが一番緊張した瞬間は公開模試だったのではなかろうか。

不思議の子ユズ。てゆうか、子どもってやっぱり不思議です。

 

PM。第二志望校のS泉に向かう。

ここでも目論見違いがおきました。

というのは、私は、2月1日AMで、尾羽打ち枯らして帰ってくるユズを想定して、第二志望校の近くのホテルのデイユースを取っていたのです。

そこでゆっくりご飯を食べて、30分でも仮眠をとって、なんならシャワーを浴びてさっぱりしてから午後の試験に臨むがいい!と思って。

しかし!ユズはホテルで、ベッドでダラダラしながら、好きな音楽とか聴きだした!

それは、私が「勉強とかいいから、ゴロンして疲れとりな」と言ったからではありますが、ふつう、そうは言われても、疲れ切ってないなら勉強するもんじゃない?

AMは、緊張ほぐれてていい感じだな、と思いましたが、PMのこの弛緩しきった感じは逆にまずいな、と思いました。

そして、その悪い予感は当たりました・・・。

 

2月1日。夜。

PMに受けたS泉の合格発表。

ユズは元気に、「家族のみんな!合格発表だよ!見る?見る?」みたいに言ってました。

そして、その盛大に立てたフラグ通りに、「残念ながら、不合格となりました」という文字が画面に踊りました。

「ここは、2月1日AMに高偏差値の学校を受けた子達が抑えに受けにくるところだから。心配ないから。」と声を掛けましたが、ユズはふらふらと寝室に籠ってそのまま寝てしまいました。

ここからが、私の中学受験における心の修羅ピークとなりました。

 

2月2日AM。抑え校。

その日の朝、ユズはなかなか起きてきませんでした。

2月1日PM校を抑えられなかったので、2月2日AMは、出願していたうちの抑えに当たる方を受けにいくことになりました(そしてそこだって、ユズの偏差値的には盤石ではない)。

「ユズ、起きようよ。〇〇校頑張ろうよ」と声を掛けましたが、なかなか起きてこない。やっとでふらふら起きてきました。泣いていたのかも。塾の激励ズームも、「今日はいい」と参加しませんでした。

この日のユズの受験付き添いは夫。

 

その日の午前中に、2月1日AM本命校の合格発表がネットであります。

その時刻の1時間くらい前、ユズの付き添いをしていた夫からラインが入り、

「合否もキニナルが、湘北高校も気になるので、ちょっと付き添い待機室から出てくるわ」とのこと。

あ、付き添い待機に飽きて、スラムダンクの映画見に行くんだね・・・。

まあ、家の中の全員がテンパっても詰むので、そういうテンションの人がいてくれたほうがありがたいですよね・・・。

 

てなわけで、ユズ合格発表は、私が一人で見ることに。

(どっちにしても、私は出勤してるので、1人で見るには変わりませんが)

 

ここが、一番の私の心の修羅だったです。

ここが落ちてて、最後まで落ち続けて、全落ちしたらどうしよう。

ユズごめん、私が軽い気持ちで始めた中学受験で、そんなかなしい目に合わせてごめん。

そんな目に合わせるわけにいかない、なんとか、合格をひとつでもユズにあげたい、2月4日以降受けれるところはどこだろう、すこしでも、受かって嬉しいと思える学校はまだあるだろうか、そんな思いでいっぱいでした。

 

でも!そこで一つ気づいたことがあります。

私が仕事を受験真っ最中期も別にペースダウンせずに続けていたこと、中学受験的には百害あって一利なしだと思いますが、ひとついいのは、この合格発表を待つキツイきつーい時間を乗り切るのには、仕事してたほうがいい。

仕事がなかったら、家で待機して合格発表見るのなら、合格発表サイトをクリックするまでの時間、1秒が永遠にも感じてたと思いますが、

そのとき職場にいたおかげで、手を動かす作業が色々あって、「トイレ行ってこよ。起案の鑑作ろ。その後あのプリント作って、あ、時間だわ」くらいの感じで乗り切ることができました。

 

そして、運命の時間。

その時間の自分の心のショックに備えて、「残念ながら不合格になりました」を、心の中で100回くらい唱えてからクリック。

 

最近の合格発表サイトは、桜とか舞ってないものなんですね。

おかげで、合格とわかるまでしばし時間を要しました。

 

職場で、中受経験同僚に、「おめでとう!」と言ってもらい。

旦那にラインするも、旦那はスラダン見てて反応なく。

塾に電話して、「合格と出てたら合格ですよね?」「安心してくださいお母さん。合格と出てたら合格です!」と間抜けなやり取りをし。

我が家の中学受験は終わりました。

 

そこからは後日談。

受験を終えて、2月2日午後受験に向かおうとするユズに、「そういえば2月1日AM校受かってたよ」と告げた旦那に、

ユズは「ふーん」くらいの反応しかなく。

あとで聞いたら、「『2月1日AM受かってても落ちてても、2日PM校受験に差し障りがあるから結果は教えないよ』ってママに言われてたのに、パパ、結果教えてくれちゃっていいの?って思ってた」とユズは言いました。

何度も言うけど、そういうとこだぞ。

「勿論うれしかったよ」とは言っていたけど。

とにかく、2月2日PMはユズの気持ちも固まりきってなかったので普通に受験継続したんですが、その日の夜に、「この学校受かってても、2月1日AMに行くわ」と、ユズは言ったので、あとはチャレンジの2月3日AMだけ受けました。

 

あと一回だけ続きます。