公立中高一貫落ちたところから始まるブログ。

ムスメ1が公立中高一貫落ちました。高校受験はがんばってほしいです。下に二人も控えてます。受験話+海のある町に住む家族の日常を綴りたいと思います。

中学受験。各種検証。

さて、ユズ中学受験編総括として、ユズ中学受験にて実証した、中学受験に関するいくつかのリサーチ・クエスチョンについて、私の答えを記したいと思います。

 

1.公立中高一貫校受験のために、大手私学中受塾を利用するのはありか?

答えは、「ナシ」。

「公立中高一貫校受検のために必要な能力」と、「大手私学中受塾で得られる能力」は同じなんですよ。日能研テキストの「学びなおし③」の問題なんて、「あーこれは公立中高一貫の問題だわ」と思いましたもん。

でも、「大手私学中受塾」に通いつつ、「公立中高一貫校受検へのモチベを保ち続けること」が難しい。日能研では日々、「私学イイヨイイヨー!」の洗脳?を受け続けるわけですから。

だから、大手私学中受塾にいて、公立中高一貫校の受検が成功するパターンって、上位の私学第一志望で、併願で公立中高一貫校を受けるパターンだと思います。女子だったら、「フェリスの併願で市立南」とか。

ただ、ここ数年の日能研の合格実績を見ていると「N50~、調子いい時N55届く」くらいから、公立中高一貫校併願は十分狙える気がします。関東学院くらいの併願でも十分受かっている。「目指すは公文国際、市立南受かればラッキー!」くらいの受験にうま味があるんじゃないですかね。

 

 

2.公文は中受に役立つか?

答えは、「どちらともいえない」

ユズの受験はしょっぱい受験で、算数も最後までのびなかったので、あまり公文の効果を実感していません。

若干、役に立ったのかも?というところを上げておきます。

・計算へのアレルギーを感じずに完走できた。

・最後の最後、調子が良ければ算数偏差値50over行くこともあったので、公文効果も少しあったかも。

・机に向かう習慣がついた。

・中1の今、数学はどちらかというと得意科目になっているので、公文で中1数学まで終えているのが少しは影響しているかも(本人は、公文時代の自分の教材を見て、「あー正負の数って昔やってたんだー、ビタイチ覚えてない、昔の自分天才!」くらいのノリですが)。

 

3.持ち偏差値より上の学校主体の、危ない併願プランはあり?

答えは「アリ。ただし子どもの様子で見極めて」。

うちのユズの場合は、塾からは「1月校も2月校もレベルが高すぎる。もっとリスクの低い併願を組もう」と言われてました。

しかしふたを開けてみれば、1月校も2月校も本人の持ち偏差値より5程度高かったけど合格しました(「結果偏差値」が下がった学校もあったが、本人の得点状況や繰り上げ状況など鑑みるに、ユズは偏差値50程度のパフォーマンスを発揮できていたと推定)。

「塾の言うこと聞かなくて良かった」パターンですけど、塾は偏差値を見て指導します。親は子どもの様子を見て判断します。そこに違いがあります。私は、ユズを見て、「知識はあるけどうまく問題を解く方向にアウトプットできていない」パターンだと判断しました。

で、受験期に入って、得点開示などを見るに、↑の問題ははっきりいって最後までユズの足をひっぱり続けましたけれど、ユズ本人がいうに、

「4教科だと、何かでつまづいても、他の教科で取り返すすべを身に付けた」

とのことです。その言葉の通り、2科目(1科目)校全滅、4科目校全勝。

塾判断と親判断が一致していたら、危ない併願は回避が正解。うちの上の子は塾判断に従い、親の目から見てもそれが正解と思ったので、神奈川最高峰は回避しました。

 

4.最後まで受験が「自分ごと」にならなかった子の、中学校生活はどうか。

答えは「温度低いなりにそれなりにやっている」

 このブログのどっかに書いたと思います。うちの子たちは「温度低い族」。自分が体験するどんな物事に対しても、のめりこむような熱い感情や、「ここを受けたい!」という生々しい実感をを持つことができない。

そんな子が、まるで引き寄せられるように、導かれるように、一つの学校に決め、そこを第一志望として受験しました。でも、第一志望に受かった時も反応は薄く、「ああ、そう」くらいでした。漫画の「二月の勝者」で言う、「受かった時の嬉し涙を見れるのも、親の特権」そんな特権には恵まれなかったで。

でも、子どもって本当に不思議です。受かってから、何かが彼女の中に芽生え始めた。

受験終了してからの一か月くらい、ユズは、何らかの受験知識を、毎日のように呟いていました。例えば、「797年、坂上田村麻呂征夷大将軍に・・・」とか。ユズは、受験を継続したかったのか。もっと自分の力を試したかったのか。

中学校に入学しても、温度は低めなんです。「友達あんまりいない」「体育祭だるい」とか。

でも、「中間テストで、この教科はワークがない。ママ買って」とか、テストとか全く関係ない先週末も、「家じゃ集中できないから、ちょっと自習してくる」とか家を出ていくとか。あと、あんなに早起きが苦手だったのに、朝6amより前に自分から起きてくるようになった。低温なりに、主体性を発揮し始めている気がします。学力は学年中位。

この先どうなるのだろう。とても楽しみです。ユズの前途が洋々であることを祈りつつ、ユズ中学受験編を終わります。