公立中高一貫落ちたところから始まるブログ。

ムスメ1が公立中高一貫落ちました。高校受験はがんばってほしいです。下に二人も控えてます。受験話+海のある町に住む家族の日常を綴りたいと思います。

夏後半。近況。心境。

早いもので、長かった夏期講習も、夏休みも終わろうとしていますね。

次女ユズも、彼女なりに頑張りました。

 

毎日コツコツ、計算と一行題、メモチェ、428などやってました。

メモチェは、テスト結果にも少しは反映したんじゃないかな。

 

近場に一泊してプールに行ったほかは、近くの海に日帰りで行く、金曜ロードショージブリを家族で見るくらいの娯楽でしたが(受験生にしては遊びすぎかも)、ずーっと勉強していたし。

 

二月の勝者にも似たようなセリフがありましたが、夏休みに遊ばず、1日10時間も机に向かっている、小学生としてはそれだけで、とてつもなくすごいと思います。

 

私も腹がくくられつつあります。

熱望校がないって、子どもを動かすモチベーションのエンジンがないってことなので、不利だと思いますが、便利なこともあります。

「熱望校に入るためには、もっと個別とかに課金すべきなの?」とか、そういう方向の神経を使わなくて良い。

今の日能研での取り組みでできる範囲まで行けばよく、力及ばないならば公立で頑張ればよい。

でも、子どもの心を守るために、全落ちだけは、親がうんと戦略的に動いて回避してあげたい。子どもが3年間の努力を自己肯定感につなげていくために、一つでも偏差値が高い学校の合格を。そんな気持ちです。

 

親にとっても、盆休みも遊びに出かけることもできず、結構しんどい夏休みでしたが。

まだまだ、老体に鞭打って、あと5か月(姉の高校受験も考慮に入れると6か月!)がんばるぞ!

遅まきながらNフレンズレポート。

こんにちは!毎日暑いですね。

今回は、もう結構前のことになってしまいますが、「Nフレンズ良かった」という話です。

Nフレンズの対面実施は数年ぶり?なので、我が家が対面で参加するのは初めてです。

下記に良かった点を挙げます。

 

1「偏差値58の壁」を実感。上位校はやっぱりすごい!

 「二月の勝者」でくろっきーが、「偏差値58以上と未満の間には断絶があります」と言ってました。

たしかに、高い偏差値の学校に行くと、生徒さんが目に見えて利発になりますね!

自分が受験でやってきたこと、自分の現在の学校の様子など、受け答えのどれをとっても掘り下げすごく、かつホスピタリティ素晴らしい。

 正直「(うちのこが届かない)上位校の見学に行ってもしょうがないだろうに」と私は思っていましたが、娘が行きたがったので行ってみました。行って良かったです。「偏差値と聡明さには相関関係がある」という、しごく当たりまえのことを実感できました。

 

2.かと言って、その他の学校も良い。

 親としてやはり、一番気になるのは、「入った学校で、こどもがうまく人間関係を作れるか?」ということです。「なんだかんだ偏差値が高い学校は民度が高い」と聞いたことがあって、偏差値が高い学校には入れないであろう娘は大丈夫かな?と思っていました。

これって、偏見に満ちていて、かつすごくおこがましい思いですよね。自分の娘の不出来を棚に上げてすみません。ただ、学校が心配というよりはむしろうちの娘のユズに問題がありまして。というのはユズは内向的かつ、若干の不思議ちゃんなのです。そんな子が人間関係、うまく作れるのかなあと私は思っていました。しかし、Nフレンズにて、いわゆる上位校ではない多くの学校を回ってみたところ、その心配が払拭されました。

まわったどの学校の中1生も、努力して受験を突破した達成感、志望度の違いこそあれ最終的にその学校に入る選択をした仲間との連帯感、および日能研の後輩への共感に溢れており、その空気感の中で、うちの娘が居場所を作り楽しくやっていくイメージが自然に浮かんできました。それは、行かないと絶対にわからなかったことだと思います。

 「2月の勝者」の中で、女子学院に通っている女の子が、「JGにはいじめなんてない。みんな自分のことが大好きだから(いじめなんてくだらないことをしている暇はない)。」と言うくだりがありましたが、JGは確かにそうでしょうが、そこまでレベルが高くなくても。どこの学校でも大丈夫なんじゃないかな。中学受験を乗り越えた子たちはほんとにすごいなあ。と思いました。感嘆。

 

3.生徒さんから校風の違いを体感。

 受験校の候補として考えている女子校のA校とB校があります。

神奈川の私学に詳しい知人から聞いたことがありますが、「A校の方がおすすめ。A校は真面目でお堅いイメージがあるが、「女性としてどうあるべきか」を学校が良く考えてのこと。親としては非常に安心。B校もおっとり良い学校だが、ほんわかしすぎてるかも」とのことでした。

実際にAB両校のお嬢さんから話を聞いてみましたが、その違い、すっごく良くわかりました!

A校のお嬢さん。真面目でとてもはきはきとした子でした。「近隣の女子校はスマホOKだし、頭髪とかも自由だけど、うちはダメ。でも、学生はそうあるべきだと思うので私はその方がいいです」その気持ち良くわかる。確かに、学校からされる管理って、合わない子にはとことん苦痛だけど、そうあるべきと思ってる子には苦にならんのですよね。私もユズも管理が苦にならないタイプ。普通に頑張ることに茶々を入れられない学校。マジメだねと揶揄されない学校。いいんじゃないかな。娘にあってる。

 かと言って、B校が悪いわけでは全然ない!

おっとりほんわか、若干浮世離れしてすらいるお嬢さんが話をしてくれました。

「ご学友にお金持ちのお嬢様、多いんでしょうか?」という私の質問に、

B校のお嬢さん「いや、お金持ちのお嬢さんとか見たことないですね。執事とか」

私「執事・・・。会ってみたいですよねリアル執事に。」

B校のお嬢さん「はい、会ってみたいですね」

腐女子仲間かよ。総じて、お話しの間、私もユズもなんともいえないほんわかワールドに包まれていました。「夏期講習の期間、何をがんばりましたか」という質問に、他の学校のお嬢様方が、「428」「メモチェ」とか答えてる中、「暑さ対策」と答えたのはこのお嬢さんだけでした。素敵!

 ユズも不思議ちゃんなので、この学校に入ったら6年間、じっくりマイワールドを醸成できるのではあるまいか、と思いました。

 

総じて、見てみなければわからないこと、ほんとにたくさんありました。日能研の先輩方に本当に感謝!

そこで刺激を受けたはずのうちのユズ。それなのに夏期講習テストの勉強もせずだらけていて、こっちも怒髪、天を衝きそうですが、こうやってNフレンズのことを振り返ってみると、あれらの学校のいずれかに入るために、こっちも老体に鞭打って、伴走がんばるぞ!と思えるな。

あらためて、来てくれた日能研の先輩たち、どうもありがとうございました!

娘①せとか。高校受験。現状。

本日は娘①せとか@高校受験の話です。備忘録かわりに。

振り返りでメタ認知を活かして、パフォーマンスをあげていきましょう。

 

娘①せとか。中3。高校受験をします。

神奈川県の県立高校の、進学重点校のどこかに入れればと思っています。神奈川の進学重点校はSSAH=翠嵐、湘南、厚木、柏陽 です。激しくどうでもいいけど、どの高校も名前が格好いいなあ。

現実的には、今のせとかのレベルは学区2番手~3番手校くらい。

 

5科の現時点での偏差値は、7月に受けた全県規模の模試で、

 

英語 偏差値65くらい

数学 偏差値55くらい

国語 偏差値70くらい

理科 偏差値55くらい

社会 偏差値55くらい

特色 偏差値55くらい

 

でした。

あと、英検2級も持ってます。

英検は、私立高校の併願確約(内申点のみで「県立落ちたら入学していいよ」という確約が取れる。ペーパー試験もあるが形式上)を取るために取得しました。

 

偏差値で見るとはっきりしますが、ど文系ですね。社会は良くないが。

私も中3のころはこんなバランスだったので驚きはないですが、課題ははっきりしていて、数学、理科、社会です。

あと7か月で、どうやってそれらの教科を伸ばしていくべきか。

 

国語と英語は良い。

しかし、県立高校の受験だと、トップ校を目指す層は、国語英語はみんな満点であろうので、そこでは差がつきにくい、という現実があります。数学、理科、社会の底上げが必須。

 

さて、どうやって、数理社を伸ばすべきですかね。

ぐぐってみたら、神奈川の某塾のサイトで、「とにかく銀本最強」とあるので、秋くらいからは銀本をやってもらおうかと思っています。

秋から銀本に取り組むためには、今~夏期講習は、とにかく5科にて、

 

・未習事項をなくす。

・苦手単元の克服。

 

につとめる時期と位置付けるべきという気がします。

がんばれ、せとか

 

 

ここからは余談です。

 

前述したように、せとかは理社が弱いので、これ、今中学受験に取り組んでいる次女ユズが高校受験にシフトしたら、今日能研で叩き込んでいただいている理社をひっさげて、だいたいせとかと似た感じの文系少女なので国英もそこそこできるだろうし、最強の高校受験生が爆誕するんじゃね?と思いますが、そもそもそういう安易な発想(前記事参照)で、今次女ユズが苦境にたっているので、あんまりそういった色気を出さず、せとかはせとか、ユズはユズでそれぞれの受験に邁進させることとします。

 

とは言え、せとかの受験勉強を見ていると、ユルでも中学受験をしていたときの勉強の片鱗を感じるので、やっぱり中学受験は、しないよりはしたほうがいいんじゃないか、という気がしてきました。メンタルケアにだけは気を付けて。だって、たとえ中学受験で不合格だったとしても、不合格になった瞬間に、時計算だの流水算だの違憲立法審査権だのが、頭の中から抜け落ちるってことはないもんね。

 

そして、親として娘たちを見ていると、2人は似たような陰キャではありますが、

長女せとか … 謎のオープンマインド

次女ユズ … マイワールド爆発

だと思ってますので、そう思うと、せとかはおおらかな県立高校、ユズはこじんまりした私立中高一貫校、という方向性だとおさまるべきところにおさまるのかな、という気がしています。とは言え、受験結果によっては逆になる可能性もありますので、その時はそのとき、常に娘たちが最善の選択ができるよう、応援していきたいです!

最近のユズと、私が間違ってた。

大変ご無沙汰してます。ご無沙汰の理由は、主に私が忙しくなったせいです。

「モーニングノート」よろしく、毎朝思いを綴れたらいいな、なんて画策してた時期もあったなあ(遠い目)。

まあ、そういうのは老後の楽しみにとっときましょう。

 

それはさておき、最近のユズと、私が間違ってた話です。

最近のユズ。この前の公開模試で、自己最低偏差値を記録しました。

「まあ、でもここまで下がったら、あとは上がるだけだからねー」と、のんきにコメントする私。

でも、その時、ユズの目に涙が光りました。その時、やばいと思いました。

私が間違ってたと思いました。

 

どんなにできなくても、なまけものでも、子どもは受験に不合格だと傷つくんです。

ユズを、生半可な気持ちのまま、日能研に投入するべきじゃなかった。

 

ユズの受験開始から、ずっと志望校を、公立中高一貫校と位置付けていたけれど、そこに対する強い気持ちがユズにあったわけじゃないんです。お姉ちゃんが受けてたから私も受ける、くらいの感じ。

私は、お姉ちゃんの経験から、今や公立一貫校は私学の併願校になってきてることを実感してたから、私学向けの塾にユズを入れてしまった。

でも、日能研=私学向けの塾 が提供してるカリキュラムは、生半可な気持ちで受験に向かってる子には、明らかにオーバースペックだった。

 

なんで、まだ結果が出てないですけど、私と同じようなことを考えてる人のために申し上げます。

公立中高一貫狙いで日能研に入れるのは、駄目筋です。

 

日能研が悪いわけじゃないです。でも、例えるなら、「マニュアル車を乗りこなせるならオートマなんて簡単」という思いで、マニュアル車で講習を受けて、結局免許を取れない、みたいな?

 

話をユズに戻します。

とにかく私は、「全落ちだけは、避けなければ」とひしひしと感じました。

私は前に塾で働いていたことがありますが、どんなにやる気がないと見える子でも、全落ちすると、ほんとに傷ついてました。

それだけは避けなきゃいけません。ユズの心を守るために。

 

すごく、すごく姑息な考えなのですが、神奈川の私学には、「世間の評判はいいし、落ち着いた良い学校だけれど、N50を切り入りやすくなっている学校」が数多くあります。

なおかつ、そういった私学はたいてい日能研とズブズブ。

 

そういった私学の多くを、最近ユズと見学に行きました。どの学校も雰囲気が良く、ユズは気に入っていました。

 

「気に入った学校」に合格を頂く、という体験をしてほしいです。

公立中高一貫校は、もはやスーパーチャレンジ校。

ユズの気に入った学校で併願を組み、そういった学校群になんとか合格してほしい。スーパーチャレンジ校がダメでも。

そして、合格を頂けた学校に進学するのも良し。

合格を頂いてもあえてそこを選ばず、地元公立に進学するのも良し。

自己肯定感いっぱいで、中学生になってほしいなあ、と思います。

 

正直、やっぱり中学受験は、賭けの要素が強いすよ。

そこまでに子供の何かが開花するかどうか。

でも、開花しなくたっていいんだと思います。大学受験に間に合えばいいんだと思います。

そして、大学受験だってゴールじゃないから。

 

しかし!N50を切っていようがいまいが、いずれにしても今のユズでは、合格は夢のまた夢、ということには変わりありません。

まだまだ私の伴走は終わらない!

老体に鞭打って、がんばりますよー。

 

暑さいと厳しい折、台風の近づきはべりしに、思いをあらたにす。

似非古文です(-_-;)

お久しぶりの近況。

おひさしぶりです!

 

おひさしぶりの間、とんでもないことになっておりました。

 

まず私。仕事で、激務の部署に異動。ふつうは子ども×2が受験だったら仕事はセーブしたいところですが、どういうことなのでしょうか。

なんか一か月前は、モーニングノートとか言って、朝に30分くらい振り返りの意味でブログ書いてメタ認知高めたいとか言ってたわ自分。そんなのどこへやら朝も仕事、GWも仕事の日々。また、親だって悪くなることこそあれ、良くなることはない。県外の親の介護にも相変わらず通う日々。

 

そんな中で子どもの成績が奮うわけなく、日能研次女ユズ、源義経の八艘飛びくらい劇的に成績が落ちました。先日公開模試で、偏差値N40を記録。今月度クラスも落ちました。

瞬間最大風速で一番良かったときと比べると、クラス2つ落ち、偏差値20近く落ちという、すさまじきもの。てゆうか、すまじきこと。

私の仕事の異動はまあ栄転と言えるのですが、そのせいでこどもの勉強を見れなくてここまで成績が落ちるって、トータル的にはたぶん人生損してますね。

 

とは言え、誰もが置かれた状況の中でがんばらねばならないわけで。そして、成績が落ちた主要因は、親がどうこうではなく本人の能力と努力不足です。ここから立て直そう。頑張ろうユズ!

 

成績急落の分析ですが、公立中高一貫校を目指すユズには、日能研はオーバースペックだったのかもと感じています。

姉の時の経験から見て、うちの子たちのような凡人が公立中高一貫校に受かるには、4科の基礎力をバランスよく押し上げていくしかない。そのためには日能研でしっかり4科やるのが有効。それは今でもそう思っています。

でも、公立一貫校合格に必要なレベルの学力のみ身に付けてそれ以外は切り捨て。そんな都合の良い勉強ができるはずがない。結果オーバースペックになり、やる気をなくしていく。

 

公立中高一貫校受験に際して、

 

姉娘はエンジン(やる気)はあったのに、翼(4科の基礎力)を身に付けるような勉強はできなかった。

妹娘は、翼を身に付けられる勉強を今まさにしているのに、エンジンがないから翼が得られない。人生、ままならぬ。

 

そうとわかったら、目標の軌道修正も必要です。

公立中高一貫校が高嶺の花になってきた今、偏差値的にはそこよりもっともっと下のレンジでも、本人にあった育て方をしてくれる私立中高一貫校をもっと見てみよう。そんな風に、家族で話をしております。

 

とにかく、完走することが重要です。

今後偏差値が劇的に改善することはないでしょうが、進み続けていれば、周りが勝手にあきらめてくれることだってある。

「ずっとこのままかな」と思っていた悪い状況だって、最終的にはなんとかなっておわることが大半。

そういうことを、我々大人は、経験則的に知っています。

 

少なくとも、「公立中高一貫校を目指して日能研でやってた子の結果」というサンプルを、中学受験界に一つ提供できるかと思います。

ついでに、姉娘の「公立中高一貫校落ちてリベンジ高校受験」というサンプルも。

 

Was betrübst du dich, meine Seele, und bist so unruhig in mir?

Harre auf Gott! 

さあ、ここからです。頑張っていきましょう!

日能研の春期講習。

次女ユズ、日能研の春期講習が始まりました。

 

この春期講習でびっくりなのは、時間の長さ。

なんと5コマ、6時間半、10日間もの長丁場!

昨日、帰ってきたとき、廃人のようになってました。これではいかんと思いました・・・。つぶれてしまうよ!

なので、ちょっと諸々について考えてみることにしました。

 

1.春期講習中の学習について

 ここまで授業時間が長いと、家でまで勉強しろと言うのははばかられます。

(あくまでうちの子のキャパの場合。もっと優秀でモチベが高い子に関してはその限りではありません)。

家でやるのは計算と一行題、漢字、作業ノート位にしようと思いました。

 

2.食事について

 食事、週末のように、私が家にいるときはお弁当を作って持たせられるけど、仕事の時はどうしよう・・・。

朝に作ったお弁当を19時に食べさせるのは、さすがに衛生面で心配です。

あすからは、やっぱり事前に作った冷凍おにぎりを、行く前にレンチンして持たせる形式にしようと思いました(それでも心配。

あとは、おにぎりだけだと張り合いがない(「講習中の唯一の楽しみはお弁当と言って過言ではない」と言ってた子です)ので、おやつに、ちょっと良いベーカリーの菓子パンでも持たせようと思いました。

 

不安しかない春期講習ですが、乗り切れば成長があるハズ。頑張ろう・・・

とは思うんですがね。中3の姉、高校受験せとかの春期講習と比べると、日能研、断然ハード!

せとか姉貴の春期講習は、1日約3時間×10日間 なんですよ。日能研の1/2じゃん。

高校受験の春期講習は、塾で一食も食べなくていいし。全てのご飯を家族と食べられます。

これでも、県立高校最上位を目指すコースなのですが(←うちの子が合格するか、ではなく、あくまでも在籍コースが、ということ)。

 

もちろん、中学受験のハードな負荷は、それに見合う対価があること、その対価は高校受験のそれより大きいことはわかります。

けれども、「中学受験と高校受験の大変さは同じ。違うのは時期だけ」は、完全におためごかしだと考えた方がいい。

 

二月の勝者のクロッキー、サッカー少年の三浦くんの親御さんに関して、

「中学受験で小6の1年でサッカーが中断するのがダメで、高校受験で中3の1年でサッカーが中断するなら良い理由はなんですか?」と言います。(うろ覚えですが)

なるほど、と思いましたが、これも欺瞞ですね。いまどきどこの高校受験塾も、部活が終わってから塾に来ればいいような時間設定だから(学期中も長期休業中も)、高校受験でサッカーを中断する理由がないです。部活引退する夏までできます。

 

「トップ高校(日比谷、翠嵐)目指す人は、小5~中3まで塾に通ってる。子供らしい生活を犠牲にしてるのは高校受験組の方だ」とも聞きますが、高校受験だと、中3の夏部活引退後に追い込みかけて、それらのトップ高校に入っていく人も一定数います。また、確かに私の周囲でも、小5~中3まで塾に通ってトップ県立や国立に入る人はいるんですが、前述のように、日能研より断然緩い拘束時間で、子どもらしい生活は全く棄損されていない。

 

とは言え、私自身もユズの中学受験成功という対価が欲しいが故に、ハードな講習に子どもを突っ込んでいるわけですが、11歳の身体も心もまだ幼い子に、とても負荷が掛かることを強いているという自覚は常に持って、子どもをサポートしていきたいと思いました。

【高校受験シリーズ】地元公立中学校に行くということ。前編

大変に間があいてしまいましたが、高校受験シリーズ第二弾「地元公立中学校に行くということ」を書きたいと思います。

前にも書いたと思いますが、前提として、

 

「(国私立・公立)中高一貫校 > 地元公立中学校」 → お金と子どもの多大な努力の対価として得られる中高一貫校の教育環境が、地元公立のそれより良いのは当然。

「何が何でも地元公立」ではない → 地元公立中学校が荒れていたり人間関係が悪かったりと劣悪な環境なら、中受して逃すべき。

 

うちも一応中受家庭ですから、上記の認識は当然あります。

それでは何のためにこの記事を書くのか?ということですが、いいたいことは極めてシンプルで、

「地元公立中行った先にだって、子どもの幸せはあるのよ」

巷で言われるように、「公立中は地獄」「公立に行ったら終わり」じゃないのよ。それだけです。

前編のこの記事は、地元公立に子どもを通わせてみてわかった、「地元公立、なかなかいいよー」です。では行きます。

 

1.地元公立中学校で良かったこと。近い。

 

地元公立中学校は、シンプルに、近くて良い。

娘①のせとかは、「走りゃ、ものの5分よ」と豪語します。

 

「近い」ってすごくいい。

部活が終わって帰宅してもまだ時間と余力がある。せとかの場合、好きな絵をずーっと書いています。親ばかですけど、中学校に上がってから、すごく絵がうまくなった。

試験で半ドンの日も、試験終わってさっさと帰宅して、ゴハン食べて勉強してます。

 

しかし、「近い」って、うちのようなインドアゆる部活系じゃなくって、部活ガチ勢により恩恵がある気がします。

遠くの中高一貫校に通う場合、早起きして電車に乗って1時間とか掛けて学校に行き、勉強と部活をこなし、くたくたになって帰宅する。体力ない子にはすごく負担だし、朝練とか、弁当作るお母さんは何時起きだよ、っていう・・・。

職場で、遠方の名門私立にお子さんを通わせてる同僚がいますが、お子さんサッカー部で骨折。満員電車で1時間半通学とても無理ということで、奥様が車で学校まで送迎したそうです。1か月間。

そのおうちは奥様がおうちにいたからできたけど、うちなら無理だなと思いました。

 

2.地元公立中学校で良かったこと。仲間たち。地元の力。

 

地元の幼馴染たちと一緒に、楽しく学校に行けていること。

娘の同級生なんて、オムツの頃からの付き合いで、我が子同然(と勝手に思ってる)。

我が子と虫取り網持って保育園の築山に駆けていった後ろ姿、卒園式で「おめでとう!」と声をかけたときの照れくさそうな顔、リレーで負けたときの泣きべそ、全部覚えています。

 

地元のコミュニティに「推し」の子も何人も居る。

たとえば、数年前、町内で有名な脚の早い子がいて、町内会の運動会でその子が走ると他の町内会は絶望、今でいうとカミラ・ワリエワ?みたいな子が居ました。

で、その子今どうしてるのかな?と周囲に聞いてみたら、なんと、今その子は親元を離れ、地方のスポーツ強豪高校に行ってる(本州ですらない!)。高校生大会の決勝戦がTV放映されるメジャースポーツで、その決勝戦に出てる強豪高校です。いやはや、いい意味でびっくりしました。

 

そんな風に、我が地元はなんの変哲もないただの地方都市ですけれど、そこから羽ばたく子がいて、それを支える地元の力があって、我が子もそのコミュニティの子である。

それは決して、軽視していいことではないと思います。

 

後編に続く。