公立中高一貫落ちたところから始まるブログ。

ムスメ1が公立中高一貫落ちました。高校受験はがんばってほしいです。下に二人も控えてます。受験話+海のある町に住む家族の日常を綴りたいと思います。

大晦日。近況。

晦日です。2023がついにやってくるねえ。

我が家の受験生たちの様子をお伝えします。

 

次女ユズ。受験する中にかなり社会の漢字指定がエグい某校があります。

ユズ「今日、夢の中で某校の過去問やってたんだけどさ」

私「うんうん」

ユズ「『盧溝橋事件』を漢字指定されて、書けなくてどうしようかと思ってたら目が覚めた」

私「まじか(そんなん私も書けないわ)」

 

長女せとか。ある日、オリンピックの周期に関する問題をやっていました。

せとか「ねえ、冬季オリンピックってさ」

私「うんうん」

せとか「8年に一回だったっけ?」

私「・・・(うーん、そこからか)」

 

そんな年末ですが、このブログ、月1ペースで細切れ更新していたのですが、このほどついに更新をあきらめることにいたしました。

娘2人の結果が出たら、まとめふりかえり記事を書こうと思います。

 

元来凝り性でおたくの私。中受高受の諸々も、渦中で大変だけどても楽しくて。

こんなに楽しませてくれた中受高受業界に少しでも恩返しをしたい、我が家の娘たちの物語を業界の文脈に加えたいなあと思ってきたので、リアルタイムで諸々を更新できないのには忸怩たる思いがあるのですが、如何せん時間がない。白旗をあげます。

 

やや激務。遠方親の介護。中受高受ダブル受験。非受験子も一人。

その中で何とか走り抜けた、という記録も、同じような立場の誰かには役に立つのかもしれない。事後にはなるが。とにかく、事後を生きるために、今がんばらなきゃなんない。

 

そんな私の今現在の心境はと言えば。

中受する次女ユズに対しては、「結果はどうあれ、すごくたくさんのことを獲得したな」という気持ちを自分のメメントとしたいと思います。

私のような、自身は高校受験の親が中受の子を持つと、中学受験を経験されている親御さんには知識も経験もかないません。

でも、唯一高受親がまさっている点があるとすれば、「中受やってる子は、みんなすごい!」という思いを実感として抱けることです。

偏差値50にも至らない子が、盧溝橋事件を知ってるなんてすごい。

獲得した知識量もさることながら、遊びたい盛りに自制して勉強に向き合ったのもすごい。どんな制服を着ていようとも、獲得したものに誇りを持って春を迎えてほしいと思います。

 

かたや高校受験長女せとか。こっちは逆に、自分自身も経験し、塾講師として指導経験もある高校受験。勝手知ったるが故に、逆に子どもの良さが見えにくいという欠点があります。

もっと娘の良さを分かってやらんとな、と思います。

理社がどうもぴりっとしないせとか。そこにイラっときちゃうのですが、いやいや、自分のことを棚に上げてるし。

せとか、県立の数学では8割取れるんだから立派じゃん(私は自分の高受時、数学6割強)

県立の社会、9割取れてないって、私もじゃん(私は自分の高受時、社会8割強)

親って、今現在の自分ができていることで子どもをはかって、「どうしてこんなこともできないの?」って思ってしまうのですが、実際は自分が子どものとき、今の自分の子どもと同じくらい、いやそれ以上に、何もできなかったのを忘れてしまってるんですよね。そこはメメントとしたい。

私も15才の時は、「オリンピックは8年周期」くらいに思ってたわ。

 

とにもかくにも、あと32日と46日。

我が家の冴えない受験記録、見ていてくださる方々がもしいるとすれば、リアルタイムで諸々を届けられないことに非常に申し訳なさを感じますが、我が家、ブログ書けなくても、神奈川のすみっこで頑張ってます。

力及ばずとも、走りぬきます。

私も並走完走します。

 

皆様のことも心から応援しています。

Bon voyageよき航海を。

がんばろう2023年組!

勇者たちの中学受験。読んだ感想

話題の本を買って読みました。

面白かったけど、結構すぐ読み終わってしまいますね。

以下、感想です。

 

第一話。サピックスから神奈川難関校を目指すアユタくんの話。

神奈川県の話なので、親しみやすかったです。以下個人的な話。

このアユタくんの「2月3日の浅野が第一志望だけど、持ち編からは実質届かないため、2月1日校が実質の第一志望。でもそこだってチャレンジ校」というラインナップ、うちの上位互換で興味深かった。うちも2月3日、浅野と同日の公立中高一貫はもはやスーパーミラクルチャレンジ、2月1日も相当チャレンジ。でもまあそれだけ、よくある併願の組み方なんですかね?

 

第二話。早稲アカとその個別?のスピカから灘・開成・筑駒の三冠を目指すハヤトくんの話。

「灘・開成・筑駒三冠ツアー」の闇をここぞとばかり書き、「早稲アカに訴えられないか?」とSNSで話題沸騰の本話。

ここで揶揄られてる優秀児への特別待遇、私はそれくらい別にいいんじゃね?という派です。こういう賢い子が実績を上げて客寄せパンダになってくれるから、我々塾の末端はスケールメリットを享受できると思うので。

たしかに「三冠ツアー」とやらはちょっとどうかしてますが、優秀な人に奨学金を、というのは世界中の多くの教育機関がやってることかと。大隈奨学金とか。

 

第三話。「うのき教育学院」から東京の中堅~上位校を目指すコズエさんの話。

パパママお姉ちゃん、家族一丸となって合格を目指し、塾の先生も寄り添ってくれて、本人に成長があり。読んでいて一番ほっとしました。

筆者も「これぞ理想の中学受験」と思っている節があり、あとがきでもすごく持ち上げています。ただ、ボリュームゾーンかそれ以下の受験は、こういう家庭も多いのでは?と思うので、そこまで持ち上げることかな、とも思います。

うちの中堅下位ユズの場合も、本人ゆるい、塾のクラスもゆるい、塾からの期待もゆるい、(加えていうと、小学校もゆるい。ほぼ100%地元公立中学に進学する土地柄)なので、そこまでヒートアップしない気がします。まあ、直前期にならんとわからないですが。

私はヒートアップしそうになるんですけど、いかんせん子どもの出来がそれほど良くないので、「まあ、元気でいるだけでありがたいわ」みたいな改心が定期的に訪れるっていうか・・・。

 

「中学受験を考えたときに読む本」みたいなムック本でも、受験ストレスで円形脱毛症になってしまった娘に、「小さい時は、元気でいてくれるだけでありがたかったのに・・・」と思うようなシーンがありました。「二月の勝者」にもあった。ようは、中堅下位子だと、比較的そのように、親が我に返りやすいのではないかと・・・。

 

まとめとしては、親が中学受験の闇にはまり、家庭が子にとって安住の場にならなければ、中学受験で子が壊れてしまう、という、おおたとしまさ氏からの警鐘かと思われます。ありがたく頂戴いたしました。

ただ、中受には、

①「二月の勝者」= 勝利・偏差値至上主義。

②「二月の笑者」= 第一志望に行けなくても受験を通して成長し、進学先の学校で置かれた場所で咲ければよい。

という、2つの対立軸があり、後者こそが理想!というのがおおたとしまさイズムのようなのですが、私はそれは極端な気がします。

真実は上の二つの軸のどこか中間にあるのでしょう。

 

うちの子でいうと、私はユズの中学受験の勉強を見ていて、「ああ、この子、大学受験までに私が獲得した知識の1~5割くらいは、今ここで経験してるな」と思うことがありまして(高校受験とはすでに大方オーバーラップしている)。

その意味で、もしユズが第一志望に受からなかったとしても、中受やらせたことは無駄だった、とは思わないと思うんです。生活習慣、自律心、克己心。そういう意味でも、中受やるかやらないかで大違いだし。

そういう意味では、上記の②「二月の笑者」の価値観に近いですけど、かといって、偏差値至上主義を否定するのは行き過ぎ。

偏差値上げて第一志望に合格した子の人間的成長は著しく、ひいてはそのような子が日本社会に活力をもたらしてくれる。人材育成の一端を中学受験が担っていると思うのです。

 

まあとにかく、この本のメッセージとしては、

中受の闇につかまるな。子を壊すな。

家庭はとにかく子の一番の応援隊長、安全地帯たれ。

ということだと思います。ありがたく頂戴いたしました。心がけてあとわずか、がんばります。

純度高い想いを持てない人たちだと思っていたけれど。

標題、私およびうちの娘たちのことです。

 

最近、某所で下記のような詩を見かけました。

「純度高い想いは 宝石となり 汗も涙も皆 自分を照らす」

Brave Juwelという歌の歌詞らしい。うーん、いい歌詞だなあと思いつつ、今の私に特に刺さったのは、どうやらうちの娘たちも私も、純度高い想い、というのを持ち合わせない類の人間ではあるまいか、という内省があったからです。

というのは、娘たち。それぞれ高校受験、中学受験というそれなりの人生の岐路に際して、

娘1「第一志望校、ここに絶対行きたい!っていうほどのこだわりはないんだよねえ。強いて言えば、偏差値が高い学校に行けるとかっこいいっていうのはあるかなあ」

娘2「(どこのオーキャン、文化祭等に連れて行っても)どこも良い。どこでも良い」

と、なんとも頼りなき感じ。こんなでいいのか?と思いつつも、自分を顧みても、高校受験、大学受験の際に、特に第一志望校に思い入れってなかったなあ。私も含めて、精神的に未発達で、何かに対して強い自主性を発揮できない人たちなのかもしれないな。

私も、つくづく「母親の狂気」を発揮する才能ないしな。低温族、とでもいうべき?

でも、自分を顧みるに、「純度高い想い」ー自分を衝き動かす目的への強い志向性はなくとも、「たぶんあっちにすすめばいいと思う」という方向に、地道にコツコツ努力を積み重ねていく才能はある。

だからたぶん娘たちにもそのたぐいの、努力の才能はあるんだろう。

それでいいじゃない。とくに行きたい学校がなくても、あと3か月コツコツ頑張るだけさ。

そんな風に思っていたのですが、

 

昨日になって、娘2が、

「難しいのわかってるけど、やっぱり私はこの学校に行きたい」

と、言い出しやがりました。

娘の6年の平均偏差値より5以上も上。

塾に話したら鼻で笑われるような学校です(←うちのこが受けるのが身の程知らずという意味で)。

 

受験まであと3か月(切ってる)というこの局面で。

低温族なのに。

「この学校行きたい」とかそういう思いを持てない人種なのかなあ、と思っていたのに。

当然、過去問やっても20点以上合格者最低点に届いてないのに。

あといまいち、そこの学校、私も旦那も好きじゃない。

でも、これが「二月の勝者」で言ってた、「憧れられる学校や人との出会いは大切で」ってやつか?

うーん、と思いまどうわたし。

我が家は混迷の中に。

 

でも、まあ行きたい学校が見つかったこと自体はめでたいことなんだし、そこに向けて頑張るしかないですね。

とりあえず、理社なんとかせえ。

 

とりあえず、今の私の心境は下記の通りです。

「暗きより 暗き道にぞ入りぬべき 遥かに照らせ 山の端の月」

by和泉式部

 

追記:あ!娘2が行きたいと言った学校、さすがにフェリス(N62)とかではないです!そのレベルで娘がトチ狂ってたらさすがに全力で止めに行きますけど、そのレベルではない無謀さ加減だから悩みが尽きないなあ・・・。

 

 

 

 

笑えるプチ事件と、日能研面談。

こんにちは。台風からの、すっかり肌寒くなり、「暑さ寒さも彼岸まで」とは、昔の人は良く言ったもんだなあ、と思います。

さて、日能研での最近の面談と、我が家のちょっとした事件の話です。

 

まずは我が家の事件から。

我が家では、毎週日曜日、

長女せとかは、神奈川県立の志望校の「〇〇校特訓」に。

次女ユズは、おなじみ日能研の「日特」 に毎週行っています。

それぞれ、いつも自分が通ってる塾の自校舎ではなく、電車に乗って、ちょっと離れた大きな塾の別校舎に行っています(せとかとユズは別々の駅)。

 

で、その、せとかの「〇〇校特訓」の初日のできごと。

せとかは中3なので、初めて行く校舎だけど、自分で行っていただきましょ、と送迎してないのです。

で、ひとりで行ったせとか。案の定、迷う。

「〇〇校特訓」をやってる校舎はどこだ?と駅前をうろついていると、親切そうなオバチャンが声をかけてくれたそうです。「あなた、『ホニャホニャ~(聞き取れず)特訓』に来たの?」と。

で、せとかは「ホニャホニャ~」のところはよく聞き取れなかったけど、オバチャンはたしかに「~特訓」とは言ってたから、「〇〇校特訓」のことだろ、と思い「ハイ」と返事をしたそうです。

そしたらオバチャンは「そうよね~それならこっちよ」と、せとかを案内してくれた。

はい、もうオチはおわかりですね。

 

オバチャンが案内してくれたのは、「日能研△△校」

日 特 参加者と間違えられてるよ、中3!

 

まあ確かに、せとかはちっちゃいんですけどね。教材がいっぱい入った大きなリュックを背負った(中3にしては)小さな子を見て、オバチャン(と言っても私と同年代くらいだろうが)のけなげフィルターも相まって親切心発動してくれたんですかね。ありがとうオバチャン。しかし何者だったんだろう。日能研の職員か?

 

そんなほのぼの話と一転して、なかなかにしょっぱい日能研面談の話です。

先日、次女ユズの日能研での併願校を決める面談に行ってきました。

いろいろ話しましたが、ざっくり書くと、

1.2月1日のN50ちょっとの学校は現状ではまず受からない。2月1日は、N40代後半の別の学校で行きましょう。

2.併願スケジュールにたくさんの学校を入れすぎ。中学受験は、志望度が高い学校を、日程の許す限り何回も受けていくのが基本です。

とのこと。

1について。

最近、ユズの偏差値は低空飛行を続けており、平均偏差値は50を切ってしまっています。

ユズの許可なくユズの(低い)成績をブログに掲載するのは人権侵害だな、と思って最近は成績をブログに乗せてないですが。

まあ、低い偏差値をブログに掲載しないのは、親である私の見得の方が大きいかな。

それはともかく、まあとにかく現状では、偏差値50ちょいでも高望みすぎるという事実。まあ、覚悟はしていたとは言え、きついことでした。

2について。

「併願スケジュールにたくさんの学校を入れすぎ」これはその通り。

よしんば神がかって全部受かっても、1校にしか行けないわけだし。そう思って、漠然と考えてた学校は併願日程からけずり、文化祭予約も取り消しました。

さよなら、ふんわりとしか考えてなかったA校やらB校。でも、こんなクソ厳しい現実の前では、リソースをふんわり校に割いてる場合じゃないよね。

私が考えたこと。

「自分の子が、思ったほど伸びなかった」というのは、なかなか受け止めるのが厳しい現実ではあります。

でも、思うのです。「(中学受験に間に合わなくとも)いつかは伸びるさ」と。

ユズがいつか輝くことは、私がよく知っている。

そして、たとえ輝かなかったとしても、ユズはユズで、私の大切な子だ。

 

せとかの例を挙げますと、せとかだって小6時点の塾面談では、「志望校、高望みしすぎ。受かりっこない」と言われてたわけです。

で、実際不合格で、取れた合格は、N40ちょいの適性検査で受検できる学校のみ。

それが今では、(高受偏差値は中受偏差値よりレベルはー10は低いですが)偏差値70オーバーの高校の特訓の受講資格を得るまでになっている。小6と間違えられてるけどね。

その例を目の当たりにしているので、まあ比較的落ち着いてはいるわけです。

ユズも、中受には間に合わなくとも、いつかは伸びてくるんだから、今は中受で、中高一貫で、落ち着いて勉強やそれ以外にも集中できる環境を整えてあげるのがいいんではないか。

 

また、たとえ「いつかは伸びて」こなかったとしても、ユズはユズ。私の大切な子です。

2月の勝者にも「開成に受からなくっても、順は順」という名セリフがあります。

(「〇〇校の子じゃない晶はいらない」との対比でしょうか)

昔見た、映画のロードオブザリングズのメイキング映像で印象的だったんですけど、映画の中で、失意の中で死んでいく登場人物と、未来への希望を持ちつつ死んでいく登場人物がいて、その2人の違いを、俳優だか監督だかが尋ねられた時、

”The steward of Gondor didn't value his son, but the king of Rohan values his nephew."と言っていました。

英語ですみません。valueという直截な言い方がすごく腑に落ちたので。

ようは、持ってるものが同じでも、それを価値あるものと思うか、そうでないかで明暗が分かれたってことですかね。

そういう意味で、ユズが進学する学校を、いい学校だね、楽しみだね、この学校ならあなたは伸びるよと、価値あるものだとしてあげるのは、親にしかできないことなんだなあ、と思うのです。

 

しかし。

と言うように、受験後のような述懐をしみじみ綴ってきましたが、まだ私諦めてませんから。

「2月の勝者」のくろっきーが言った、「偏差値が伸びるときは(グラフ上で)線状に伸びません。急激に伸びます」って信じてますから。

なんなら、りいさ母みたいに、

「うちの子、後のびするんで。まだ本気出してないだけなんで」って思ってますから。

こんごもユズと頑張ります!

以上!

 

 

 

 

 

夏休み終盤。中学受験・高校受験お役立ちグッズ。

夏休みが終わろうとしています。

娘たちは学校の宿題が終わってるわけもなく…。ラストスパート掛けてます。まあ、今夏は致し方ない。

 

さて、今回は、最近導入した、通塾&受験にお役立ちグッズについて書いてみようと思います。これもどなたかの参考になれば。

 

1.真空弁当箱。

 

塾弁は本当に悩ましい問題でして、夏期講習前に考えてたことは、

朝作った弁当を、食べるのは夜ってことになると、夏場は衛生面が心配。1学期は、冷凍しておいたおにぎりを塾に行く直前にレンチン解凍&スープジャーで回していたのですが、夏期講習はレンチンしてから食べるまでが長い。夏場に腐敗しやすい温度で何時間も置くのが心配。さてどうしよう。

 

そこで、ネット等で調べて、導入したのが、「光金属工業」の、「VS真空容器」です。

hikari-kinzoku-co-jp.secure-web.jp

弁当箱の中を真空にするので腐敗しない。上記HPに、前夜の残りのおかずを詰めた弁当が夜まで持つとか、冷蔵庫保管でご飯なら1か月!もつとか、にわかには信じがたいことが書いてあります。

その他口コミも見ましたら、「ガテン系の旦那さまのお弁当のために購入。真夏の日中、非常に高温になる車中に1日放置しておいても本当にお弁当が腐らず、夜においしく食べられた!」などと、とても評価が高い。こりゃ買うしかねえ!と、ポチりました。

 

ひと夏ほぼこれで乗り切り、感想。とっても良いです。

まず、本当に弁当が劣化しない。

ぶっちゃけ、真空じゃなくても、朝に作った弁当やおにぎりレンチン解凍でも、腐ったりはしないと思うんですよ。でも、腐ってなくても、すえた匂いのご飯とか「講習中は弁当が唯一の楽しみ」というユズに食べさせたくないし、なにより私が安心だ。「真空だから腐らない!」という絶対的な安心感。

あと、思いもよらぬメリットは、「冷まさなくてよい」アツアツのご飯やおかずを詰めることによって、そこから立ち上る水蒸気の力で真空状態にするので、むしろ冷ましちゃいけないんです。詰めてすぐ蓋ができるのは、私のようなズボラな働く主婦には大変ありがたい。

 

そんなわけで使い勝手がいいので、2学期の塾弁もこれで行こうと思っています。

 

一つ注意すべき点は、真空弁当箱、思いたってすぐには買えない。在庫がほぼ常にゼロ。

私は↑にリンクを張っている「VS真空容器」というところのお弁当箱をネット通販で買ったのですが、需要が多いのでしょう、ここ、わりといつも在庫ゼロです。

「告知しませんが、入荷直後のタイミングなら在庫があります。マメにチェックしてください」という旨がHPにあったので、1週間くらいかな?毎日チェックしてると、あるタイミングで在庫アリになったので、そこで購入しました。

ほしければ、気長―に待つことかと思います。

 

 

2.勉強グッズ。社会編。

 

中学受験、高校受験の両方に向けて、お風呂に世界地理と日本地理の風呂ポスターを張りました。

私が買ったのは「ルーティン博士の学習塾」というところのものです。

www.amazon.co.jp

このポスターの良い点は、単に地図が載っているだけでなく(いや、地図だけでも十分助かるのですが。高校受験せとか、世界の国の位置あやういので。中東とかアジアとか)、受験的な知識を、スペースの許す限り掲載してくれているところです。

「高齢人口の多い都道府県 1位~3位」とか。

「チリは銅の産出量1位」とか。

「世界一長い川はナイル川」とか。

このポスターを貼った以降、ユズは風呂の中でじーっとポスターを眺めていることが多くなったし、私も含めて3人でお風呂に入るときには極力問題を出し合ったりして、いい感じです。

 

また、トイレには年代暗記の紙を貼りました。

これは、ン10年前の塾講師時代に、私が自作したものです。

 

とは言え、上記すべて、見て頂いてわかるとおり、「レベル低!」の勉強グッズではあるわけです。

だって、風呂ポスターはアマゾンで買いましたが、口コミが「未就学児に良いかも」「本格的に受験が始まる前の子が、楽しみながら覚えるのに最適」とかですもんね笑。

とは言え、実際うちの子たちが、このくらいのレベル感なわけですし。

小6ユズも中3せとかも両方とも、課題は「理社」で一緒なんですよね。ユズには、一朝一夕には上がらない賛国はともかく、理社の伸びしろを伸ばしてほしいし、せとかは、英数国レベルまで理社ができるようになってほしいところなのです。

「二月の勝者」の黒木先生が言っているように、「基礎を伸ばせば偏差値は58まで上げられる」それを信じて頑張ります!まあどうせ、フロとトイレだしね。

学校訪問レポ。神奈川の中高一貫共学校編。

前記事の女子校編に続き、本記事では共学校3校をまとめます。

1.公文国際学園

<良かったところ>

① ちょっと他に類を見ないユニークさ。

公文式教育の生みの親、公文公先生が作った学校は世界に3校あって、スイス公文、大阪の公文学園、そしてこの大船の公文国際学園とのことです。そんなレアな学校が通える範囲にあるなんてラッキー、と思いました。

校長先生のお話も面白かったです。話がうまい系ではなく、ぼそぼそ訥々と話していて、たまに天然な面白いことを言うタイプの校長先生でしたが、印象に残っているのは、「寮生活と共学、公文式が本校の教育の根幹。多様性が大事。多様な生徒を『混ぜる』。そして、生徒は多様な他者や自己との対話を通して人格を陶冶する」的なこと。心に残りました。

② 学業。入学時偏差値と比して、この学校の出口実績の良さは異常です。なんでだ?と思っていましたが、まずは学業です。かなりがっつりやらせるみたいですね。あと公文式。生徒さん全員、公文式学習を進める時間があるようです。ユズも公文式をやっていた時期がありますが、相性は悪くなかったので、良いのではないでしょうか。

実は、この学校の説明会に行った際に、軽い気持ちでユズを「英語」の体験授業に入れました。英語とか、ユズは全然習ってないんですが。説明会後に、その体験授業の最後、先生が子どもたちとバイバイする様子を垣間見てびっくり。ネイティブ教員が、"Hope to see you soon, guys!"とか言ってるよ!後で聞いたら、オールイングリッシュで自己紹介とかしたとのこと。こりゃユズ、場違い感半端なかったことでしょう。ごめんよユズ…。しかし、この体験授業ひとつとっても、この学校の学業レベルの高さを物語ってるように思いました。学費もお高いのよー。

③ 校舎。母は、森の中の自然たっぷりの雰囲気が気に入りました。ユズは、近未来的な校舎が気に入ったよう。「実は、学校見学の際に校舎ってけっこうこだわってるんだ。清泉のお伽話みたいな雰囲気も好きだけど公文も好き。未来の学校って感じがする」とはユズの弁。確かに、萩尾もとの名作漫画「11人いる!」に出てくるような、学園都市みたいな雰囲気があるんだよな。

2.山手学院

<良かったところ>

校風。前述の公文国際学園がSF漫画に出てきそうな学園とするならば、山手学院は、学園モノに出てきそうなThe・学園という気がします!勝手な印象だと、「コータローまかりとおる」とか、そういう漫画の舞台になりそうだ。

実はこの学校の説明会も、私は仕事だったので夫とユズで行ってもらったのですが、ユズはとても気に入ったようです。「生徒がわちゃわちゃしてて、楽しそうだった!」とはユズの弁。

私は、ユズが部活見学でもらってきた、山手の文藝創作部の「言の葉」という部誌が素晴らしくて、すっかり山手の文藝創作部のファンになってしまいました!今、長女のせとかも高校受験で色んな高校に学校見学に行ってて、長女も次女も、いろんな学校の文芸部や漫研の部誌をもらってくるのですが、私の中では山手の部誌がピカイチ。生徒自身の手による面白い作品がたくさん掲載されていました。

公文はなんだかんだ、勉強がっつりさせそうですが、山手だったら楽しいスクールライフを送れるんじゃないかな、と思いました。

「山手の食堂メニュー、超イケてる」は旦那の弁。

 

3.南高等学校附属中学校

Last but not least, 横浜市の誇る人気校、南附中です。

<良かったところ>

①学業。実は、南附中は、英語の「5ラウンドシステム」という教育法を初めて提唱し、全国に広めた学校です。「5ラウンドシステム」はかなり変わった教育法で、

教科書のレッスン全てのリスニング→音文字の一致→音読→穴あき音読→リテリング 

と、教科書を1年間で5周するという方式。

私も以前に、仕事でこの学校の英語授業を視察に行ったことがあるのですが、生徒の英語でのプロダクション能力が高いと感じました。ただ英語がうまいだけではなく、自分の意見を積極的に発信できるのが素晴らしい。

このような特徴的な英語教育だけではなく、総合学習EGGや海外研修など、「公立なのにそこまでしてくれるの?」というカリキュラムが魅力。あの訳が分からん「適性検査」を高倍率の中勝ち抜いた優秀な子どもたちが、先進的なカリキュラムで学ぶ。なんだかワクワクする学校です。

②施設。「公立なのに、私立に全然負けてない」はユズの弁。

公立なのに体育館2個。ホール1個。広いグラウンド。プラネタリウム。科学の講義室。すばらしい環境です。

※ もっとも、これに関しては、最近南附中よりもっと「公立なのに私立に負けてない。それどころか勝ってる」学校を見つけてしまいました。また他の記事で書きます。

③校風。南附中は完全型ではなく、高校の併設型であること。

これは、好みが分かれます。てゆうか、はっきり言って「併設型ダメ!はやく完全型にしてくれ!」という人のほうが断然多い気がします。でも私は、併設型が好きです。

完全型にしたい人は、高校からの入学者を入れてしまうと、先取りができずに、学校のレベルが落ちるとの考えなのかと思います。ただ、そこに対して私は物申したい。

南附中ができる前から、「南高校」はありました。地域に根差し、進取の精神に富み、なおかつそこそこのレベルの学校でした。「南高校」への高校からの入学者を止めることは、「南高校」の伝統を止めることです。それで良いのか。

同僚にも南高校の出身者がいます。自立心とウィットに富み、かつ能力のある人です。「お祭り学校」と言われた南高校ここにあり、という気がします。キレイゴトかもしれませんが、私は先進的な「南附中」と、地域に根差したお祭り学校「南高校」、どちらにも魅力を感じています。

 

てなわけで、女子校も共学もたくさん学校を見に行きました。

はたして、受験校・併願校は決まったのか?

ユズ「うーん。どこもよかった。一つには絞れないや」

がっくり・・・。

でも、本当にどこも素敵でした。「どこに合格を頂いても、どこに進学できても嬉しい」と前向きにとらえることにいたします!

 

 

【中学受験】学校訪問レポ!神奈川の女子校編。

オープンキャンパス等で訪問した、5校の私立女子中高一貫校の学校訪問記録をまとめました。

優秀なお子さんの優秀な学校訪問記もすばらしいですが、うちのようなボリュームゾーンで受験を終えそうな子の学校訪問の記録も、誰かしらの参考になるんじゃないかしら。また、自身の備忘録になればと。

とは言え、記憶うすれまくってます(←使えねえ)。それに、訪問した学校まとめて書くってどうなの?1校1校きちんと書くのが、こういうののお作法じゃないの?とほほ。

でも、神奈川の女子校、どこもほんと素敵で、ユズと訪問した私も、とても楽しかったですよ~!

1.神奈川学園

<良かったところ>

① 学業中心の真面目な雰囲気。ユズは基本まじめな子なので、↓のような雰囲気は好印象だったようです。

・体験授業1コマ目は入試問題体験会 × 2コマ目5科の授業とガチ。部活の体験などが主な他校と一線を画していました。

・文化祭が、各クラスごとにテーマを決めて研究を行い展示をする「研究発表」。これも、模擬店などやる他校と一味違う真面目な雰囲気。

・私が興味を持ったのは、高1に沖縄、水俣四万十川、奈良京都、東北から1方面を選び、参加する「国内フィールドワーク」。ラインナップ面白い。

・もちろん海外研修もあり、中3での英検2級取得率も高い。

②アットホームな雰囲気。説明会では、先生と在校生・卒業生が登壇し、座談会のような形式で進んでいったのですが、座談会という形式のせいもあり、訪問した学校では最も先生と生徒の距離が近くあたたかいと感じました。なんでも、「2人担任制」を取り、生徒は毎日その二人の担任と交換日記をしているとのこと。学習記録やテストの振り返り、あるいは日々感じたことなどを生徒が綴り、担任の先生は毎日必ずコメントを返すという「My Diary」なるものらしい。ユニークな試みだし、だから教師と生徒の心の距離が近いのでしょう。

③立地!横浜駅徒歩10分というすごい立地、にもかかわらず堅実な雰囲気。校舎も新しくキレイ。なのに歴史ある伝統校。

2.鎌倉女学院

<良かったところ>

① 生徒さんのパフォーマンス。マンドリン部の演奏と、生徒さんの英語スピーチを聴きました。マンドリン、プロみたいな音色で、とても素敵でした!英語スピーチも、とても流暢、かつしっかり自分の意見を伝えていました。とても中学から英語を初めて学んだとは思えない、堂々のスピーチでした。

② 立地!歩いて由比ガ浜に行けるなんて、なんてまあ素敵!海街鎌倉も憧れすぎ。

③ 鎌女結び。乙女の園。鎌女の制服はセーラー服で、そこにスカーフを「鎌女結び」という独特な結び方をします。オープンキャンパスが終わってからもなお数日間、「鎌女結びってアレどーなってる」と、ユズと盛り上がったものでしたが。ユズも女の子なので、鎌女結びとカワイイセーラー、優秀なお姉さんたちときれいな校舎、いたく乙女心が刺激された模様です。

3.湘南白百合学園

<良かったところ>

① 部活体験。この学校は私は仕事で訪問できずで、夫とユズが行ったのですが、基本ぶあいそなユズが、帰宅するなり「演劇部の講演、面白かった!これこれ、こういう話でね…」と語りだしてびっくり。そういうことする子じゃないのに。よほど楽しかったんだね。

② 「本物」と触れられる環境 … 湘南白百合の英語の取り出しクラスのEクラスって、むっちゃ優秀で、準1級か1級を持ってないと入れないレベルとのことです。また、東大合格者も出ているので、そういう優秀な子と共に学べる環境。

③ ミッション校 … 私は、無宗教の学校にも魅力を感じますが、ミッション系の学校も素晴らしいと思います。ひととして生きていくための、ひとつの心の根幹として宗教を持てること。心の拠り所を得られること。西洋文化の一つの大きな柱であるキリスト教を知ることで、西洋理解の一端となること。どれも、とても大切なことです。

④ 外とのつながり … 白百合系の学校、海外の同じ修道会の学校との交流があるのがいいです。

4.清泉女学院

<良かったところ>

① 校舎 … 緑豊かな大船の地で、バスに揺られて辿り着いたのは、レンガ造りの小さなお城のような学校。学校の真ん中には、清泉の名の通りの清らかな泉があります。乙女ユズは、いろいろ行った中でも、この校舎がトップで気に入ったようです。

② 制服 … この学校の盛夏服の可愛さは、女の子なら高確率で胸を撃ち抜かれます。ユズもやられました。

③ ミッション校 … 前述のとおり。

④ リアル友人 … この学校出身のリアル友人がいますが良い子です。若干高慢ちきだけど。

5.横浜雙葉

<良かったところ>

校風。横浜雙葉は、「なれたかもしれないもう一人の私」の学校です。

というのは、私自身はなんの疑問も持たずに、親の「女の子だから私立文系に行け」に従い、偏差値で輪切りにされて地方進学校の県立高校 → 早慶 に進学しました。その後の人生には心から満足しており、親のおかげだと思いますが、それでも時折、強制されてやる勉強ではなく、自分が本当に好きなこと…演劇や物書き…を追求して生きていたら、私はどうなっていたんだろう?と思うのです。ないものねだりってわかってますが。

そんな中で、作家の三浦しをんさんが、横浜雙葉出身であることを知りました。私は、三浦しをんさんの作品が好きです。かつ、三浦しをんさんは大学が同窓で、在学期間もかぶっています。私も、横浜雙葉に行っていたら、彼女になれたんじゃないか。つい夢想してしまうのです。

そんな親のドリームに娘を突き合わせる気は毛頭ないんですけど、ただ、横浜雙葉のあのなんとも言えない、穏やかな時間が流れるなかで娘が6年間を送ることで、なんかの化学反応が起きるんじゃないかな、なんてことを夢想してしまうのもまた事実なのです。

<懸念事項>

これは、横雙のみならず、前述すべての女子校に言えることですが、「行事・部活の規模がこじんまり」ということです。共学の雑多なわちゃわちゃ感がないというか。

これには異論あるかと思います。例えば清泉の合唱部など、神奈川県を代表するような活躍をしている部活を擁する学校も多いからです。でも、そういう学校の看板みたいな花形部活にビタ一興味のない、うちのユズみたいな娘はどうなるのか?

横雙で色んな部活のパフォーマンスを見ました。音楽部(ミュージカル部)とか、とても素晴らしいし私が入りたいんだけど…。ユズはまったりイラストとか描いてたい子なんです。興味なしでしょう。

女子校のほとんどは、文化祭でクラス単位の出し物はなく、部活で発表を行うとのこと。聖歌隊もミュージカルも、繰り返しますが私が入りたい!しかしユズはやらないだろう。そういう子は文化祭はどのように過ごすのか?単なる印象なのかもしれないですけど、やっぱり女子校は、部活、行事がこじんまりしているような。

でもそれって、たんなる偏見かもしれないですよねー。それを覆すためにも、もうすぐ始まる文化祭シーズン、クリック合戦に打ち勝ち、行ってこようと思います!

 

てなわけで、共学編に続きます。